3年前突然高い塀が張り巡らされ閉鎖された、花の丘公園。隣接する明治時代の文豪、徳富蘆花の寓居蘆花恒春園、都立蘆花公園を合わせると広大な敷地となる。花の丘公園が閉鎖される以前から、世田谷区は待機児童解消を掲げ、急ピッチで保育園建設を進めていた。ところが、保育園用地の花の丘公園の一角を調査してみると、鉛や化合物が検出され、工事がストップ。それから約3年、表土の入れ替え工事が終わり、ようやく再出発することになった。さらに世田谷区の粋な計らいと言うのか、桜の開花に合わせてきたではないか。写真の桜は、長野県高遠市から寄贈された「高遠コヒガンザクラ」というソメイヨシノより早く咲く品種で、やや紅色がかった見栄え満点の桜だ。当日は2週間も前からこの日のために、ボランティアの方々が、きれいな花々を花壇に植えていただき、素晴らしいハーモニーとなった。