今年の連休は1日早く5月2日の朝4時に東北へと出発した。最初の目的地は、岩手県女川町に決めていた。それというのも震災の2年後に妻と孫を連れ、釜石市から女川町に行った時の印象が鮮烈で、どのように復興が進んでいるか、この目で確かめたいとの気持ちもあった。さらに4年前に友人から貰った女川町「高政」の笹かまぼこの、サクサクもっちりの味が、忘れられないこともあった。その高政は、大きな工場と店舗が復活、一同蒲鉾の味と食感に大満足。蒲鉾を焼いて食べるなど満喫した。以前来た時、町全体が荒涼とした大地で、4階建のビルが横転していたのが印象的だった。今は道路も完成し、家々が安全な場所に建設が進んでいたことに安堵した。街の中心地にある、様々な種類の商店が入った建物「シーパルピア女川」に隣接する地元市場ハマテラスで、1300円の海鮮丼をいただいた。これがすこぶる旨く、復興への思いも含め、胸が昂ぶるのが抑え切れなかった。しかし、すべての地域が女川と同じではない。いや女川町が際立っているのかもしれない。その後、南三陸町、気仙沼市、陸前高田市などを巡ったが、特に陸前高田は面積の広さゆえか、まだ一面茶色の地に重機などが入り、復興が緒に着いたところだった。