今年は4月の中旬からの気温の低下が影響したのか、ゴールデンウイークには、コシアブラは少し早かったようだ。今年の東北旅の最終到着地、田沢湖は絶滅したと言われる(西湖に生存している)国鱒(クニマス)が生息していた。ところが上流の玉川温泉の強酸性の温泉水が流入、クニマスは全滅した。その後中和剤を入れ回復を図っているが、完全には回復していない。湖の深度423mは日本最高となっている。湖畔の標高は低いが、山深さや湖水上を風が渡り、気温は低くなる。そんなこともあり、毎年採取していた田沢湖畔のコシアブラは、今年は1本も採ることはできなかった。しかしベテラン山師は決して諦めない。ひと目見ればここにはコシアブラが必ずあると確信できる。そんな場所には当然タラノメやハリギリも同居している。帰りの道すがら、秋田県横田市と山形県舟形の蕎麦屋の近辺で、大量採取ができた。ちなみに八幡平の沢沿いでは、おおぶりなコゴミも採取できた。