初代ジャニーズは、1962年にデビューしたフォーリーブズだというが、あおい輝彦の顔ぐらいしか思い出せない。あれから52年というから半世紀にわたり、さまざまなグループがデビューし、お茶の間を賑わせてきた。折しも時は戦後からの復興期で、好景気に湧く時代。テレビから流れる曲は、欧米の焼き直しの曲から、グループサウンズに代表される、オリジナルソングへの転換期でもあった。そんな時流を追い風に、ジャニーズ事務所は、いくつものグループをデビューさせ、次々とヒット曲を世に送り出した。最近では私たちには区別が付けにくい、坂が付いたり、グループ名に48がつく女性のグループの全盛でもある。しかし冷静に見ると、アイドルグループの企画も限界が近づいてきたのではないか。巷では、アイドルグループの不祥事が、男女の区別なく頻発するようになった。その根底には、恋愛ご法度のグループに見られるように、世間から見ると、人間性を貶める決まりごとが散見する。アイドルだからといって、まるで商品のように、企画にはめ込んで行くやり方は、そろそろ終末期を迎えたのではないか。今回の嵐の解散騒動は、私には本質は分かりにくいが、本来だれもが望む、人間性の回復が根底にあるのではないか。画面から見えるジャニーズのグループは、どこからみても仲の良いグループに見えるが、どこか作り物の雰囲気も醸し出す。さらに今のマスコミ界がそんな彼等を求めすぎたのではないか。最近のテレビ界は、お笑いグループ、アイドルグループ、女性タレントで回っているようで、なんとも底が浅く、お金をかけない番組ばかりで、見るに耐えない番組が多い。最近はNHKも視聴率優先が激しく、劣化の一途を辿っているのでは。