今年10月に消費税が10%になろうとしています。消費税が導入されたのが1989(平成元年)で、最初は3%でしたが、5~8%へと税率が変更、今年は10%の大台に乗ろうとしています。庶民の憂鬱は、税率の値上げと共に軽減税率という面倒な制度で8%と10%の商品が入り乱れ、特に日用品・飲食に関わる業者は大変です。さらにインボイス(適格請求書等保存方式・2024年施行)で、新たな税額票方式になります。売上1000万円以下の免税業者はこれまで消費税の計算はいらなかったが、この制度になると、課税業者との取引で、税額を明記した請求書の発行が義務付けられるなどの理由で、課税業者にならざるを得ない状況です。特に建設業の一人親方、軽トラックの赤帽、個人事業主、フリーランスの人などは戦々恐々です。果たして消費税は必要なのか?「国の借金が大変だから」「社会保障の財源が足りない」と言われれば、心根の優しい日本人はついつい安倍チヤンの口車に乗せられてしまう。消費税率のアップと法人三税の減税は、これまで常にセットで施行されてきました。その結果30年間で、法人税の減税額と消費税の納税額が、ほぼほぼ同金額になってしまった。中小・零細業者の利益は少額で、多くは赤字かトントンですから、法人税減税で利益を得てきたのは輸出産業や大企業です。これまでせっせと消費税を払ってきたのに、法人税の減税でチャラになっていたとは「消費税は社会保障へ」の掛け声もむなしい。私達は企業の海外進出の手助けに、これまで30年間消費税を払い続けてきたのか?
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