3月末の土曜日4名で奥多摩の鷹巣山に登ってきた。雲取山から奥多摩の駅に下る、通称石尾根と言われる登山道の途中にある山で、それほど困難なルートではないのだが、様々な難題が襲ってきた。3月の奥多摩といえば、通常は雪もなく、簡単なハイキングとなるが、困難にしたキーワードは、別ルート・雪・体調の変化・谷筋の下山だ。その日は通常登山者が登らない八丁山を経由するルートで鷹巣山を目指した。道標もなくただひたすら尾根沿いを登る登山道だが、予定外だったのは、標高1200mくらいから、4日前に東京で一日中降っていた雨が奥多摩では雪だったのだ。その頃より一人が足がつり始めるがその後も回復しない。頂上まであと200mのところで、やや急な雪道になると「もう登れない」と悲痛な声。仕方がなく少し下り、己ノ戸沢を下降することにする。ほとんど廃道と化している登山道で不安が募る。谷筋は倒木で沢を埋め尽くし、支流は土砂が登山道を消し、きわどいトラバースを強いられる。励ましながらの下山は暗くなる直前の6時30分に部落に到着、一件落着となった。