岩魚をルアー釣ってみたいとの衝動から、ルアー釣りの師匠と湖に行くことが多くなってきた。4回ほど行ったが、未だ音無しだ。私の釣りは毛鉤釣りだが、毛鉤さえあれば魚は釣れるので、至ってシンプル。ところがルアーはスプーンだのミノーだのと、やたらに横文字が多く、色、形、重さなど複雑だ。7月のある日、それも各地で豪雨が続いていた頃、釣り仲間(ルアー初心者)と八ヶ岳の人造湖に出かけた。テント泊はあきらめ、稲子の湯に宿泊を予約した。当然雨で、風も強く、最悪のコンデションということで、釣り人は我ら二人のみ。ところが、私が最初に立った場所で、35cmのレインボートラウトが釣れてしまった。その日はなんと4尾の釣果。出来過ぎだ。雨があがった次の日、昨日から私たちの車の横で車上宿泊していた同年輩の「おじさん」が、おもむろに近づき「どうですか」と尋ねてきた。「いやだめですね」などと受け流していたが、昨日の釣果も聞いてきた。さもベテラン気取りで「大したことないですよ」すると「私はあれから1時間半で12尾釣りましたよ」ときた。その後、釣りの話を延々1時間ほど。なんでも1週間前から滞在しているようだ。その後もあちこちの釣り人と談笑?。この人本当に釣り人?