横須賀線は多摩川手前で府中本町駅となり、橋を渡ると小高い丘陵地に付けられたトンネルへと入ります。この丘陵地帯を車で川崎街道沿に西へ進むと、左手に戦時中、日本軍が爆弾の製造をしていた施設が見えてきます。
戦後すぐに米軍に接収され、最近まで米軍専用のゴルフ場と弾薬庫として使用、現在は年1回稲城フェスティバルの日と年数回の施設見学が住民票・パスポート携帯で可能となっています。
さて横須賀線を北上すると、南武線から五日市線を経て米軍横田基地へと辿り着きます。そもそもこの鉄道の成り立ちは、米軍が使用する燃料が横須賀港に荷揚げされ、その運搬のための路線として使用しています。
それ以前は山手線を経由して横田基地に運んでいたようですが、運搬中にタンクローリが爆発炎上という大事故が起き、それをきっかけに横須賀貨物線を急遽建設したのがきっかけと言われています。