長野県南部に位置する飯田市は、南アルプスと中央アルプスを望み、豊かな自然に恵まれている。その恩恵に預かるように、山からの砂が堆積し扇状地が形成され、水はけのよい土地は、りんごを始め、くだもの・野菜が美味しく育つ豊かな土地となった。7月上旬、飯田市にある長野の善光寺とゆかりのある元善光寺を見た帰り、座光寺の鳥居の脇にある「竹田糸操り人形館」との小さな看板を見つけ、軽い気持ちで寄ってみた。正式には「竹田扇之助記念国際糸操り人形館」という。建物の前には、三春の滝桜にも見劣りしないしだれ桜が葉を市報に繁らせている。これは桜の季節を期待せずにはいられない、などと思いながら人形館へ向かう。400円を払い、当日の短刀らしい男性と人形劇の舞台のある部屋へ。竹田糸操り人形劇の歴史から始まり、操り人形劇の実演を含め、約1時間。私は次の目的地の時間があったが、余りにも熱心に実演する姿にほだされ、長居をさせてもらった。想像を超える男性の指使いは只者ではない雰囲気を醸し出し、人形が奏でる優美な舞いも含め堪能出来た。後継者不足の事情も聞かされた。隣には人形劇の舞台がある、昔の小学校が保存されるなど、見応えのある場所だった。後で調べたところ、飯田市には昔から人形浄瑠璃や人形劇が盛んな土地で、竹田人形のほかにも黒田・今田人形座が継承されていることも分かった。
竹田糸操り人形の動画はこちら↓
https://www.facebook.com/ryuichi.miyazaki.52/videos/2066140756820631/
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