のんびり登山のため、朝の出発は早くしたい。5時に都民の森を目指し車を走らす。7時過ぎ到着するとすでに5台ほどの車が駐車している。コンビニで買ったサンドイッチを食べ、いざ出発。朝の冷気を浴び、すこぶる気持ちが良い。途中から木材のチップを敷いた道を快適に歩く。見学用の吊り橋からの三頭大滝はなかなかの見応え。渓流沿いの道はすべてのものが五感を刺激する。太陽の木漏れ陽、爽やかな樹間を渡る風の音、ピアノのように軽快な沢水の音色、話しかけるような鳥の鳴き声、そして山の主としての圧倒的な存在感の巨木。心地よい疲れをも、すべてを包み込む山の畏敬を感じながら、一歩一歩ゆっくりと進む。トチ・モミ・シオジ・カツラの巨木には思わず手を合わせてしまう。特にシオジとの聞き慣れない木の大きさは圧倒的で、改めて奥多摩の山々を再認識する。やがて尾根道をたどり頂上にたどり着く。登っている間はやや雲が多く心配したが、樹間からは見事な富士山を拝むことが出来た。妻と二人気分を良くし、おにぎりを二つずつも食べてしまう。三つの峰の中央峰、東峰を過ぎ長い下りとなるが、そこからはブナの樹海を行くようで、気持ちも高揚する。平均時間を二時間オーバーして駐車場にたどり着く。ソフトクリームとコーラが旨かった。
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