大振りのピンクの花びらがなんとも可憐に咲いている。葉っぱをめくると、次は私の方が先とばかりに、大小の蕾が肩を寄せ合っている。そんな様を幼い俳句にしたためてみました。
シクラメン命の楽しさ百蕾
読者の皆さまの添削をお願いします。毎朝店先に出し、夜には店内に仕舞います。と言うのは、以前店先の鉢植えが夜中に度々なくなってしまい、自衛のための防御策だ。
ことの成り行きは、昨年の暮れ、突然店先に一人の上品な奥様風の方が、シクラメンの鉢を持ち「花屋さんで余計に買ってしまったので頂いてくれませんか」と話しかけてきた。「え、こんなに立派なシクラメン見たことありませんが、頂いていいのですか?」最初はなぜとの気持ちもあったが、余りにも素晴らしいシクラメンだったので、快くいただいた。たいした手入れをする訳でもなく、たまに古くなった花を根元から引き抜き、2日に一度水をあげるくらいだ。それ以来その方は尋ねてくることは無く、勝手な推測をすれば、通りがてら「私のシクラメンが立派に咲いている」と、幸せな気持ちになっているのだろう。